森の休日社 編集Aの日記(C)

インデイーズ専門電子出版社(C)
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ツアーが終わって、夜も更けて。(くすん)

晴れインドが高く評価して下さった、シタール奏者井上憲司氏と、

豪華ダブルキャストのタブラ奏者 逆瀬川健治氏と吉見征樹氏のコンサートが

終わってしまいました。

 

今年はインド古典だけではないですが、井上憲司氏の来道回数が多かったので、

とても豊かな年だと思っています。

これからも、そうだったらいいなぁ、と思っています。

たまにのごちそうですから。

本州と北海道、もっと近いといいのですが。

 

インド古典音楽は、古い昔に出来たものですが、

即興が大部分を占めるRagaには、その時々の事象、季節、時間、演奏者の状態が大きく影響して、

演奏する度に新しいと、いつも思います。

 

あれ、もう一回聴きたい、っていうのも山程ありますので、ちゃんと録音もしていてほしいと思います。

 

前半の逆瀬川健治氏とのユニットの方では、口には出しませんでしたが、

井上憲司氏の精神的な苦痛が、全身、表情、Ragaに出ていたように思います。

私達は台風で被災した沢山の人々、土地に残された災害の爪痕を、

全く忘れて音楽に興じるということは、無理なのだと思いました。

 

インド古典音楽は自然をテーマにしたのが多いこともあり、又単なる趣味もあって

井上氏は何十年間も、河や湖で釣をされてきた方です。

 

ラーガ・ビンパラソリ。

私の目の錯覚でしょうか。

レットベリースタジオに作られた、せり上がった長方形の舟のような舞台の上の2人は、

井上氏の演奏で、河にいるかのようでした。

激しい濁流が流れていくような、演奏でした。

涙を流していた訳ではありませんが、井上氏の姿が泣いているようにさえ見えました。

それを包容するかのような、逆瀬川健治氏のいぶし銀のような演奏。

 

どなたかお知り合いが被災されたのか、知っている河川が溢れたのか、

事情はまったく分かりませんが。

 

この日タブラに穴があくという、事故もありました。

これは逆瀬川氏が悪い訳ではなく、インド古典の楽器はそれだけ

デリケートだということです。

 

休憩を挟んで、楽器の調律調整の時間の間、

楽しい逆瀬川氏の語りがありました。

インド古典音楽の修行はとても厳しいものですが、

日本と社会習慣、風土の違うインドという未知の国に滞在することも

決して楽なことではないようです。

比較的災いが少なかった井上氏と対照的に、逆瀬川氏の渡印はヒドいことも

結構あったよう。

所持金の全てを没収されたことも。

それを逆瀬川氏はオモシロ可笑しく語ってくれました。

確かに悲惨な話ではありますが、私が注目したのは、

逆瀬川氏がその逆境を機転で切り抜けてきたことです。

そのたくましさに教えられました。

何があっても、くたばってはいけないです。

 

次のが短いRaga、ミシュラカーフィー。

このシタールが今までにないカンジで、とても良かったです。

出だしは、インドの渋い光沢の瀟洒な金属の細工物みたい

精緻なリアリティがありました。

やがて官能的な、1人の踊り手の動きのような旋律。

生身の女性というより、も少し昇華されたような、

神殿か博物館の石像が、化身して動き出したような。

それを囲んで、讃えて、うち興じるような雰囲気が、

楽しかったです。

天空を感じるとか、内省的になる演奏とまた違う良さ。

聖と俗っていうんですか?民俗的なインドの旋律にときめきを覚えました。

ギターでは表現できない音楽。

 

その後、タブラが入って掛け合いとなりました。

 

ありがとうございます。

今年も逆瀬川氏のタブラが聴けました。

 

そしてこの日の、井上氏のインドの衣装が、素晴らしかったです。

うす緑色で、刺繍がまたいいの。

インドシルク、インドの織物に夢中にさせられます。

こういうの、日本のインドショップに売ってないですよね。

 

次が、タブラ、吉見征樹氏演奏バージョン。

 

苫小牧の「西風酒場」という所で、夜行われました。

ここはタブラの吉見氏が別のユニットで何度か演奏したり、

遊びに来たことが何度かあるお店。

 

このお店、本当に素敵なお店でした。

お店が素敵って、何でしょう。

インテリア、お酒、料理、マスターが素敵っていうのが

あると思います。スペイン風のバルっていうんですか?

さり気なく、落ち着く空間。小説に出てくるようなお店。

苫小牧って、お店の数は少ないですが、いいお店が多いようです。

そして、ここのお店にあるもう一つの素敵さは、

お客さんの雰囲気の良さだと思いました。

 

苫小牧の繁華街は、東京や札幌と違って、お店の数が少ないです。

なので道路一本入ると、暗がりの長い通りの中に、

ほこっ、ほこっと、小さなお店の明かりが灯っています。

その一つ一つの中に、一期一会の世界があるのです。

 

夜飲みに行くときは、普段着でなくちょっとお洒落して、

ここで楽しむっていうのが気分転換になりそう。

若い女性も、それより年上のマダムも、仕事帰りの男性達も、

なごやかにくつろいでいました。

 

で、井上氏はこの楽しい集まりを盛り上げることを最優先にした演奏を

していたのように思います。

今年は天災の多い年です。

たまにこんな楽しい夜もある、ありふれた毎日がどんなにかけがえのないものか。

 

演奏は、次第に速さを増し、シタールとタブラが絶技を駆使して、最後に爆発するかのようでした。

二人の演奏家がスパークするように。激しいロックのような盛り上がりがありました。

Ragaっていろんな演奏の仕方がありますね。

 

井上氏と吉見氏の気持ちが伝わったのか、

Richなマダムとジェントルマンのお客さんが、

何とおひねりのお札を下さっておりました。

杉良太郎には負けますが、明日を知れない芸術家の生活にとって、

ファンの愛情とは「ひねりもの」、つまりお金でもあると思いました。

活動資金がなく、辞めるしかなくなった、

マイナー市場の芸術家達が沢山いますから。

 

最後の方の激しい演奏に、会場中が沸いて、熱気が伝わってきましたが、

私がもう一つ注目したのは、ラーガの中盤、吉見氏が入ってきてすぐの部分でした。

割と穏やかな演奏だったのですが、吉見氏がタブラからわき上がってくるエネルギーを

そっと手で触れながら、そっと抑えるかのような演奏。

いや〜、素晴らしかったです〜。

(ごちそうさまでした)

 

あと、レッドベリースタジオのオーナーが来ておられました。

やはりあちこちに、アンテナを伸ばしておられるのですね。

あの品のいい、素敵な建物そのままの、大人の女性です。

 

西風酒場(メニュー変わっていました)

http://tabelog.com/hokkaido/A0108/A010802/1024570/

 

レッドベリースタジオ

http://www.akai-mi.com/index.html

 

私は、あまりジャンルを混ぜる音楽を好まないですが、

それぞれのジャンルの音楽の良さを、広く伝えるために、そういうのもあってもいいですよね。

日曜の朝、「題名のない音楽会」を見ていると、

五嶋龍氏が、たまに相方にシタールの井上憲司氏を選んでくれないかなぁ、

と思ってしまいます。(ファンの勝手さ)

 

バイオリンって、インド古典の演奏にもありますよね。

2人の演奏が、どんなものになるのか、ちょっと聴いてみたいです。

 

五嶋龍氏

https://www.ryugoto.com/index.html

 

題名のない音楽会

http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/

 

泣き地震はどうしていいのか分かりません。台風もそうです。

でも連発する台風から、今後農作物、漁場を守るため、何かできることは

ないのでしょうか。

誰か、そういうの発明してほしいです。科学はないのでしょうか。

経済システムはないのでしょうか。

テレビの悲惨な光景は、いつ自分の住む土地のものにならないとも限りません。

助け合い、知恵を集めて、これからの地球環境の天災を乗り切っていきたいですが。

難しすぎです。

 

そして、やはり、世界各国、それぞれが自給自足出来るという食糧政策がないと

絶対にダメですよね。

食糧作る国とか、工業ばっかりの国を分けてしまうというようなTPPですが、

食糧の国が災害に襲われたら、世界中が飢えるもの。

 

森の休日社

http://www.morino-kyu.com/index.html

 

 

 

 

 

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